今日は鍼灸の日、だそうです。
当院では、基本的には西洋医学に基づく獣医療を行っています。
しかし、以前から東洋医学やその他ホリスティックセラピーの有用性も感じていて、
少しずつ治療に取り入れています。
もちろん、鍼灸治療もその1つ。
なかなか奥が深くて説明しだしたらおそらくこのブログ、終わらない。
今日は軽く・・・。
鍼灸治療とは、鍼(はり)で経絡(けいらく)上のツボを刺激して、症状緩和をはかります。
治療することで体の陰とお陽のバランスを整え、体がもともと持っている治癒力等を高めます。
なのでアプローチのしかたが西洋医学とは異なりますので、どちらが優れているとかではなく、
どちらも使って治療しています。
基本の経絡は14本あり、それぞれに流れの方向があり、それぞれの経絡のツボに症状に合わせて刺激を与えていきます。
今日はアークに鍼灸ほどこしてみました。
年齢からくる腰や後肢の弱りに対して、後肢太陽膀胱経の腎兪と後肢少陽胆経の陽陵泉に刺鍼。
細い鍼で、特に痛がることはありません。もちろんその子その子で反応は違いますが・・・。
そして、腰部のホットパック(中にはあずきが入ってます)もつけてます。
これで15分くらい。症状により、低周波の電気を流すこともありますが、アークは刺鍼の刺激で
ツボを活性化させます。
で、今日の鍼治療で何かが変わったか、というとそうすぐには反応はでません。
特に慢性疾患の場合は継続治療でじわじわと変わっていきます。
週1回程度から始めて少なくとも1ヶ月くらいは続けていきます。
もちろん、いきなり鍼は・・・という方はツボ押し等のマッサージでも効果があります。
体質なのかな~、うちの子お腹が弱いのよ、とかアレルギーなのかな、皮膚が弱いのよ、
またアークのように高齢でちょっと元気無くなってきたな~、ってワンちゃん、猫ちゃんたちの飼い主さん、
まずは相談してみてください。