今日の南日本新聞に気になる記事が出ていました。
鹿児島県内で今年初のマダニ感染症(重症熱性血小板減少症候群〔SFTS〕)の患者さんが出たそうです。
2013年に国内でヒトの死亡例が確認され、時々ニュースになっていますよね。
では、マダニとは何か、何が問題なのか、どうすればいいのか
ご説明しましょう。
ちょっと長いんで、どうすれば、っていうのは最後にまとめてます。
③の部分だけ読んでもOK
①まずマダニって?
ダニにもたくさんの種類がありますが、ここで問題になるのは「マダニ」という目に見える大型のダニのこと。
ある程度湿気がある草むらにひそんでいて、主に春から秋に活動しています。
草むら・・・緑が多いきもちいい公園とか、水遊びが楽しい河川敷とか、BBQ楽しいキャンプ場とか
これからの季節出かけたくなるところですよね♪
そして、マダニのごはんは動物たち(人も)の血液です。
こんな感じに卵から孵ったダニたちは吸血しながら成長していきます。
ここで気を付けたいのが、一度皮膚にかみついたら、何日間もくっついたままなんです。
で、血液吸って、栄養分をダニの体内に入れていらない成分を唾液で戻して、また吸って、戻して・・・を繰り返します。
飼い主さんが気付くのは吸血して体がパンパンに膨れたときが多いです。
②何が問題なの?
一言で言えば、病気(感染症)をうつします。
ヒトへは、日本紅斑熱、ライム病、そして冒頭のSFTSなど。
詳しくはお医者さんの記事を読んでください。
動物病院なので、ペットのお話をしましょう。
犬で怖いのは「犬バベシア症」
マダニの体内にいるバベシア原虫(顕微鏡で見ないと見えない小さな小さな虫)が動物の血液中に入って、
血液の成分の赤血球を壊してしまいます。
赤血球は体内に酸素を運ぶ働きがあります。
なので、これを壊されると貧血起こして、ひどい場合には多臓器不全で死に至ることも。
治療は輸血したり、抗生物質使用したりしますが、なかなか大変です。
③どうすればいい?
マダニが身体につかないようにすればいい。
暑いし、ださいかもしれないけど、こんな感じで自己防衛してください。
で、犬や猫たちは?服着せるの?
いえいえ、ここでこのブログのタイトル思い出して!
10秒でできる・・・何を?
この子たちにはマダニを駆除するスポットタイプ(付ける)動物用医薬品があります。
または最近は飲ませるタイプの動物用医薬品も出ています。
1回付ければ1ヶ月効果が続きます。1回飲ませれば1~3か月効果が続きます。
付けるのに、飲ませるのに必要な時間10秒。
これでわんにゃんをダニから守ってあげられます。
動物病院で扱っているのは動物用医薬品です。効果はばっちり。
やり方がわからない、って方はまずは病院でつけてもらって覚えて帰りましょう。
最近ではSFTSが犬や猫から人へ、というニュースも出ています。
しっかり予防してあげましょう。
そうすればアウトドアレジャーを楽しめますよね。
お薬もいろいろ種類があります。ご相談くださいね。
以上、いろいろな病気を媒介するマダニ。
スポットタイプや飲ませるお薬で犬猫のマダニ予防・駆除しましょう。
お薬は動物病院にありますよ、ってお話でした。