なんて、セクシーなんだ・・・
と、今期のドラマの寄生虫学者さんなら言うかもしれません。
これ、実は
Ctenocephalides felisです。
最近、ちらほら見かけるようになりました。
気が付けば足が痒くなり、その噛まれ跡は、
皮膚の弱い私は数ヶ月残ります。
そう、これはネコノミです。
先日からマダニの話をしていますが、
このノミも思っている以上に大変な存在です。
ネコノミとはいいますが、
最近は犬についているのもほとんどこのネコノミです。
今日、私が言いたいのは
ワンちゃん・猫ちゃんの
ノミマダニ駆除・予防をしましょう。
ってことです。
理由が必要ですか?
ノミ刺症でかまれたところが痒くなる(犬・猫・ヒト)
ノミアレルギー性皮膚炎になると身体にノミ1匹
ついただけで全身痒くなる(犬・猫)
瓜実条虫という腸内寄生虫を媒介する(犬・猫)
猫ひっかき病の発生に関与している(ヒト)
ペスト菌の媒介をする(ヒト)
ちょっと怖くなりました?
そもそもノミって・・・
少し長くなりますがでは説明を。
大きさは1.5~2㎜くらい。
左右に扁平で頭は流線形。だから毛の間を歩きやすい。
ノミは♂も♀も血を吸います。体に付いた瞬間に吸血始めます。
血を吸うとき唾液腺で作った血液を固まりにくくする物質を
注入します。これがアレルギーのもとになります。
吸血後交尾して産卵。これ1~1.5日以内の出来事。
そして、卵⇒幼虫⇒蛹⇒成虫になります。
卵は犬猫の身体から転がって地表や室内に。
気温25度、湿度50%以上がベストな環境。2~10日で孵化。
でなんだかんだで成虫まであっという間。
しかし、蛹は環境条件によっては100日とか生存します。
なので冬を越したりします。
ちょっと怖い計算が・・・
ノミの♀成虫が21日間生きていました。
1日に20個卵を産みました。
そのうちの半分が♀でした。
そうすると・・・
2ヶ月後には・・・
なんと・・・
なんと・・・
成虫が20000匹以上
卵・幼虫・蛹が160000匹以上
(゜o゜)
では、どうすればいいでしょうか。
〇定期的(1~3ヶ月毎)にノミダニ駆除剤を投与する。
できれば冬も。
それは室内は1年を通してノミたちには
過ごしやすい環境なので、
もし室内で繁殖してしまったら・・・
皮膚に滴下するタイプと飲ませるタイプがあります。
〇環境のノミ駆除をする。
まずは清掃を徹底的に。特にカーペットは幼虫たちには
いい環境。ノミの幼虫は熱と乾燥に弱い。天日干しもいいかも。
ノミだって、子孫を残していくために一所懸命。
今の時期、繁殖するによい季節。
それは頑張って勢力拡大を狙いますよ。
しかし、愛犬愛猫の立場にたつと、
残念ながら共存はご遠慮願いたい。
さあ、飼い主さん!あなたはどうしますか?