飼い主様よりお土産いただきました。
シーサーもシークワーサーも入っていませんが、
アークとツバキ大喜びで食べてました。
ありがとうございます。
さて、そのツバキ(シーズーの方)ですが、この夏ちょっとした変化が。
7月始め、まだまだHot Hot Hotな毎日が続いていたある日の朝。
いつものように2匹の朝ごはんが準備できて、まだ寝室にいるツバキに
「ツバキー、ごはんだよー」と声をかけました。
いつもなら走ってやってくるツバキ、来ません。
?????
覗きに行ってみると、自分のベッドの中で固まっています。
どうした?抱いてベッドから出しても動きません、いや動けません。
すぐにボディチェック。そして主治医の私が出した結果は・・・
目が見えてない。
元々緑内障で左眼の視力消失が数年前にあり、
右眼も緑内障となり、なんとか維持していたのですが
いよいよ見えなくなったようです。
元々とっても、とっても、とってもビビりなツバキ。
朝起きたら見えなくて呆然となってしまいました。
食べるどころか歩くことさえできません。
下手に触るとそれだけでパニックになる。
その日から自宅も病院ももちろんお散歩コースも全て歩けません。
あの食いしん坊のツバキが食欲もありません。
常に私が触れるところに居たがります。
そして、食べる時は私の手に1口ずつ乗せた状態なら食べられるように。
水はなぜか今までの食器も怖がるので陶器の食器に変えたら飲めるように。
自宅や病院内を少しずつ歩けるようになり。
ごはんもなんとか匂いを嗅ぎながら食器の場所まで行って
自分で食べられるようになり。
部屋や病院の中も歩いてちゃんとトイレの場所で排泄もできるようになり。
病院や自宅の階段も上がれるようになり(降りるのはちょっと・・・)。
お散歩もいつものコースなら歩けるようになりました。
ここまで1ヶ月半。
ビビりなりに頑張った、というか
本人はただ毎日を生きているだけなんでしょうが。
その間、アークはマイペースで我関せず、でしたが。
そして、事件は起こりました。
いつものように夕飯の時間となり、アークとツバキの定位置にごはんを置いて各々ごはんタイム。
アークはすぐに食べ始めましたが、
ツバキはここでは食べたくない、と突然走り出しました。
ただ、その日の進行方向はいつもとちょっとずれていた・・・。
食事中のアークとごはんに一直線。
アーク&ご飯を蹴飛ばして走り抜けましたよ。
宙を舞うアーク&ごはん!
アーク!大丈夫!!!
駈け寄る私!
次の瞬間、アーク、落ちたご飯を貪り食う!!!
あー、ちょっと、ちょっと!
何事もなかったかのように食器に入れなおしたご飯を食べ続けるアーク。
アークは切れやすい性格です。
ツバキが寝ている定員1匹のベッドに後から無理くり入ってきて、
「邪魔じゃ、どけ!」といいながらツバキを追い出すような暴君です。
あんなに勢いよく突き飛ばされたのに、そこ、怒らないんだ・・・
ツバキは新たな場所でこれまたごはん食べてます。
私はもくもくと散らかった餌を集め、拭き掃除をしました。
一番かわいそうなのは私ではないだろうか・・・
今回、治療の甲斐なくツバキは8歳にして両眼の視力喪失となりました。
ただ、あんなにビビりでも1ヶ月でほぼほぼ支障ない日常を送っています。
学習もしました。抱っこして移動するところも増えたため、抱っこされる
時は私にお尻を向けて抱きやすい体制をとってくれます。
前より嗅覚を働かせるようにもなりました。
さて、何を言いたかったかというと・・・。
まあ、起こった事はしかたない。もちろんできる事を
できる範囲でするけれど。
それでいいかな、
そう、なんくるないさー(何とかなるさ)、って感じです。
眼が見えないツバキはかわいそうとは思わないし、
ツバキだって自分は不幸だ!とは思っていないはず。
(多分アーク先輩の理不尽な怒りの方が不幸だ!)
毎日をただただ精いっぱい生きていることが幸せなんだと思います。
せっかく出会ったペットたちと楽しく過ごしていきたいな、と思います。
もちろん、それには少しの知識と努力は必要ですが。
そのためのお手伝いをしていくのが、
動物病院であり、トリミングサロンであり、しつけ教室なんだと思います。
もちろん、疾患の早期発見早期治療は大事です。
それはぜひぜひ飼い主さんよく観察してください。
s