いきなりホワイトタイガー!
先日、鹿児島の平川動物公園が夏休み期間に行っている「夜の動物公園」に行ってきました。
今年は事前申込制で人数制限下での開催でした。
夜の動物たちは・・・
寝てました。
鹿児島の夏は夜でも暑い!ホワイトタイガーもこんな姿で爆睡!
それはそれでかわいいのですが・・・。
さて皆さん、動物園は水族館に行ったのはいつですか?
小学校の遠足で、大人になってからは子供が小さい時に・・・
そんなに頻繁に行く人は少ないかも。
動物園や水族館は何のためにあるの?
子供たちの楽しみの場、と思っている方も多いですね。
実は動物園や水族館には大きな意味があるのですよ。
動物園の定義とは、
「世界各地の動物を収集・飼育して広く一般に公開する施設」
そしてその役割は、
〇種の保存
地球上の野生動物守って、次の世代に繋げていく責任
〇教育・環境教育
動物の生態を理解して環境教育にも結び付ける
〇調査・研究
野生生物の住める場所が減少している中、その生物たちの生態を良く知ること
〇レクリエーション
楽しい時間を過ごしながら命の大切さを感じ取ってもらう。
これは世界の動物園や水族館の考え方です。
最近は動物を野生から捕獲してくるよりは
動物園内で繁殖させて頭数を維持していくことが多いです。
鹿児島水族館に以前いたラッコも数年前に最後の1頭が亡くなってからは
新たに導入されることはありません。
また平川動物公園では国の特別天然記念物の「アマミノクロウサギ」の保護収容を行っています。
世界で唯一です。
実は動物園にも水族館にも獣医師の方々がいて、治療や健康管理を行っています。
血液検査とかエコー検査とかできるの?
やるんですよ、必要ならば。
最近はハズバンダリートレーニングというやり方を取り入れているところも増えています。
ハズバンダリートレーニング・・・
動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動を取らせるための訓練。
イルカが体温測定の為にプールから上がってお腹を見せたり、
猛獣たちが檻から腕を出して採血しやすいようにしたり、
そうすれば検査の為に毎回麻酔をしなくて済みますね。
食べ物やクリッカーを使って教えていきます。
ペットのみならず、動物園の動物たちや家畜動物に対しても動物福祉の考えは大事です。
指標として国際的にも認知されているものがあります。
5つの自由
〇飢えや渇きからの自由(Freedom from Hunger and Thirst)
〇痛み、負傷、病気からの自由(Freedom from Pain,Injury,and Disease)
〇恐怖や抑圧からの自由(Freedom from Fear and Distress)
〇不快からの自由(Freedom from Discomfort)
〇自然な行動をする自由(Freedom to Express Normal Behavior)
ペットだけではなく動物園の動物たちも家畜動物たちも幸せになればいいな~、
と思います。
おまけ情報、動物園より水族館の入園料が高いのはなぜ?
それはあの巨大水槽を維持するためです。水量と水質と水温管理の為です。
そんなこんな背景が見えてくると動物園や水族館、行ってみたくなりませんか?
私は動物園や水族館に行くと何時間でも過ごせます。
スタッフさんが書いてくれた動物たちの説明をじっくり読んで、
動物たちをじっくり見て、
ついつい職業病であれ?皮膚病?なんて見たりして。
子供たちに場所は譲りません(大人げない)ベストポジション死守!
平川動物公園は元々の地形を維持した設計なのでちょっとアップダウンがありますが
園バスも走っているので小さい子供たちや高齢者も大丈夫。
たまにはいかがですか?
さて、9月の診療ですが、まだまだ暑さが続きます。
皮膚病で来院するワンちゃんも多いです。
痒みや皮膚の赤みに気づいたら早めに対処しましょうね。
9月の連休は午前中のみ診療します。
トリミングはできません。
よろしくお願いします。
コロナウイルス対策のため、
入口でのアルコール消毒
院内でのマスク着用
をお願いいたします。