※背景のポスター、日曜21時のドラマで妻夫木聡さんが獣医師している動物病院の待合室にも貼ってあります
10月も今日で終わり。
ハロウィンで今年最少の満月、ブルームーンです。
なのでつばきもコスプレを。
貫禄たっぷりの女医さんです。
というわけで、今回は
「教えて、ツバキ先生!」
最近飼い主さんから質問されたことにお答えします。
Q1 フィラリア予防薬はまだ続けますか?
A1 フィラリアが蚊によって運ばれることはみなさん良くご存じ。
だから、寒くなってもう大丈夫と思ってしまいます。
しかしこれは間違い。
蚊に刺されてワンちゃんの体内に入ったフィラリアの子供は
成長しながらどんどん心臓を目指します。
フィラリア予防薬は心臓に行く前の幼虫を
まとめてドーンと退治します。
なので蚊がいなくなってフィラリアの子供が犬の体内に入る機会が
なくなった1ヶ月後まで投薬が必要となります。
気温によりますが鹿児島では12月まで投薬をお勧めしています。
Q2 混合ワクチンうつのが遅れちゃいました。大丈夫ですか?
A2 ワクチン接種して抗体(ウィルスに対して抵抗する力)ができます。
その抗体は1年365日で切れるわけではありません。
感染症の種類によっては数年効力が続きます。
最近はその抗体がどのくらい残っているかを
血液検査で調べることもできます。
なので血液検査の結果で今年はワクチン接種無しで、
という事も可能になりました。
少しワクチン接種がずれても多くの場合は大丈夫です。
とは言えそのペットによりいろいろな状態がありますのでご相談ください。
ただし狂犬病予防注射は法律で毎年接種が必要ですし、
混合ワクチンも種類によっては毎年接種をお勧めすることもあります。
Q3 うちの犬はフードをかまないで食べます。大丈夫ですか?
A3 犬や猫は人間のように1口30回、とか噛みません。
祖先のオオカミたちは獲物を捕らえて牙(犬歯)で肉を引きちぎって
塊が大きければ奥歯(臼歯)で軽くすりつぶして飲み込みます。
もたもた食べていたら仲間に取られてしまいます。
なので噛まなくても胃でしっかり消化されるようになっています。
そのため、結構長い時間胃の中に食べ物が残っています。
ただし、歯磨きガムやジャーキー丸のみは危険です。
これらを食べさせる時は必ずよく見ていてください。
食道に引っかかる事故もありますから。
Q4 ウンチがちょっとでも出ていたら便秘じゃないですよね
A4 高齢の猫は便秘になりやすいです。
最近は消化器用のフードと便を出やすくする薬の内服による
治療が一般的です。
再発を繰り返すこともあります。
飼い主さんの日々のチェックが必要となりますが、便が出ているか
出ていないか、ではなくて量をよく見てほしいのです。
普段調子いい時の食餌の量と
それに対して1日に出す便の量が基本です。
食べているのに普段の便の量より少なければ
それは腸の中に便が残っている可能性があります。
それが毎日蓄積されると自力では排泄できない状態となります。
来院されるのはだいだいこの状態になってからが多いです。
でもよくお話を聞いてみると最近便の量が少なかった、と。
でも出ているから大丈夫かな、と思っていた、と。
便秘は全く便が出ない状態をいうのではなく、
このように排便量が減ってるところから言います。
早めに気づいてあげれば治療も少し楽になります。
これから冬にかけて飲水量が減ると便秘の猫さんが増えます。
高齢猫の飼い主さん、気を付けてくださいね。
Q5 待合室で聞こえてくる音楽はなんですか?
A5 院長の癒しのK-popです。
詳しい方はその中でもあるアーティスト
に偏っているのに気づかれるかもしれません。
よくあるペットの為のヒーリングミュージック、
落ち着いたクラッシック
を流している病院を期待されている方
ごめんなさい。
さあ、このコーナー第2弾があるかは
つばき先生次第です。
お楽しみに。
そして、11月の休診日です。
祝日が2回あります。休診となりますのでお気をつけください。
また、トリミングが混み合ってきています。
当日のトリミングはお受けできないことが増えています。
数日前までにご予約をお願いします。
また、12月のトリミング予約もすでに埋まりつつあります。
お早目の予約をお勧めします。
朝夕は涼しく、昼間は暑いこともあるこの頃の鹿児島。
高齢のわんニャンや持病のあるわんニャンは体調を崩しやすくなります。
気になる症状があれば早めに対処しましょう。