3月4日、つばき10歳の誕生日を迎えました。
おめでとう、つばき!
というわけで今回はツバキの思い出話が中心で、為になる話は少しだけです。
この豪華なバースデーケーキにも秘密があります。
それではしばしお付き合いください。
2011年3月。犬の妊娠期間は受精してから63日。
なので交配した日で出産予定日は多少ずれます。
交配して1ヶ月ほどでエコーで妊娠したか確認します。
ツバキ、この時気づかれませんでした。
確か交配して3週間くらいだったと思うのですが、
見逃されました、私に・・・。
その後再度の検査で確認はできたのですが、
それから出産予定日になっても全く産まれる気配がない。
待っても待っても出てこない。
というわけで帝王切開となりました。
どんだけお母さんのお腹の中が居心地よかったのか!
産まれる前からのんびり屋さんでした。
ひとりっ子で産まれたのでお母さん犬にべったり過ごせて更に甘えん坊に!
他の犬とわいわい遊ぶのは苦手。食べるの大好きな幼少期。
アニマルセラピー犬になるにはちょっと性格的に向いていない、となり・・
でも動物の専門学校の学校犬としてたくさんの学生にかわいがられ。
そして事件は起こります。
ツバキ、お腹の調子が悪い、と。
出てきた便に多数の白い細長いものが!
おぉ!寄生虫が!こんなにたくさん!なんで!
定期的に駆虫薬投与しているのに・・・
と慌てている私に、飼育担当のスタッフが、
「先生、これお米じゃない?」
よく見ると、なんと!生米!!!
これがツバキ、伝説の
「生米事件」
詳しくは言えませんが、ツバキ、生米盗み食い!
なぜ・・・
我が家に来てからはアーク先輩の傍若無人のふるまいにも耐え、
末っ子としてのんびりLIFE満喫。
しかし、実はたくさんの病気もち。
膝蓋骨内方脱臼(先天性)
緑内障
粘膜類天疱瘡
過去には
血小板減少症による皮下出血
真菌症
なども。
現在、両眼とも視力はありません。
散歩はルートを記憶しているので、だいたいこのくらい歩くと
ここに苦手な側溝の金網がある、とわかるようです。
でも、残念ながらその感覚、外れています。
側溝はまだまだ先です、ってところからビビって歩けません。
そして、いざ金網に近づき、避けたつもりが
思いっきり踏んで慌てています。
ほぼ毎回。
はい、ちょっとどんくさいです。
自宅でも時々ぶつかったりしますが、
レンジのチン、って音(手作りごはんをあっためるので)
フードの袋を開ける音がすると、
ぶつかることなく最短距離でリビングにやってきます。
やればできる子なんです。
室内での排泄も数カ所に置いたペットシーツ付近で
大体できます。
排泄した時、違う部屋に私がいると吠えて知らせます。
以前、食糞していた頃、排泄したらすぐに褒めて、
ご褒美をあげていました。
なので、自宅で排泄したことアピールすれば美味しいものがもらえる、
と学習したようです。
食いしん坊に効果的な方法でしたが・・・。
そんな食いしん坊ですが、
粘膜類天疱瘡のため、口腔粘膜や陰部、皮膚に炎症が出来ます。
口が痛いとフードを食べるのも大変になります。
そのため、定期的にステロイドを内服しています。
まあ、お薬もご飯に混ぜたら気づかず食べていますが。
というわけで、食べるの大好きなツバキの為に、
誕生日に特別にケーキを作っていただきました。
Chiffon chiffonさん、
ここのシフォンケーキはツバキもアークも大好き。
で犬が食べられるように特別にオーダーを。
すると、なんてことでしょう!!
砂糖無しシフォンに砂糖無し豆乳クリームでデコレートして
大好きな野菜(サツマイモ、かぼちゃ、人参、ブロッコリー)で彩りよく。
素敵なバースデーケーキとなりました。
切り分けて、一口サイズにして、いつものご飯の食器に入れました。
えっと、写真撮れませんでした。
なんと、ツバキ、マッハの速度でケーキをくわえて離れたところでもぐもぐ。
こんな事初めてです。
いつもはその場でパクパク。
誰も取らないのに・・・。
もちろん、アークもめちゃめちゃ必死に食べていました。
当然ですが人も食べられるので私もいただきました。
全く甘くない。
でも、このシフォンのふわふわ感が・・・。
人間には甘味がなくてちょっと物足りなくても、
ツバキもアークも大喜びで食べています。
そうなんです、犬や猫に必要な栄養は人間のそれとは違います。
塩分、糖分は人間が食べるものをあげると摂取過多になります。
味が無くてかわいそう、という声を聞くことがありますが、
こうやって喜んで食べる姿を見て、それを実際に自分も味わって
あ、こんなに薄味でいいのか、と体現してみるのもいいのではないでしょうか。
味覚は人と犬猫で違います。
生米を食べるなんて人の感覚なら考えないけれど、
犬猫たちは盗み食いすることあるんです。
犬猫が口にするかもしれないものを
犬猫の身近に置いてはいけません。
さて、ツバキは
夕飯もしっかり食べました。(量は減らしました)
数種類の野菜と鶏肉入り。
10歳を過ぎるといろいろ高齢犬としての症状が出てきたりもします。
以前より少し便が緩くなることが増えました。
少し耳が遠くなったように感じます。
しかし、16歳アークも頑張っています。
ツバキもまだまだ元気に過ごしてもらいたいものです。