
鹿児島の動物病院、ながよし動物病院です。
さて、以前のブログで同居犬を亡くしたあとの残された犬の行動変化の話をしました。
その継続期間は2~6ヵ月以内32%,6ヵ月以上25%とありました。
つばきはアーク亡きあと、リビングにいられなくなり、寝室のベッド(人用の)だけが
安心できる場所となっていました。
さあ、あれから3ヶ月・・・
つばき、リビングのソファで爆睡できるようになりました。👏👏👏
どうやって克服したのかって?
つばきの恐怖心より勝るもの・・・それは・・・
食欲
リビングで小さな小さな小指の爪くらいの大きさのおやつをひたすらあげました、毎日。
その結果、リビング大丈夫になったけど・・・
だめだめ習慣もついてしまいました。
帰宅する
とりあえず寝室に行くつばき。
しばらくして鳴き始める
「迎えに来て!」
下僕の私は抱いてリビングのソファに降ろす
鳴く
「おやつ!」
下僕の私は夕飯準備の手を止めてしばらくおやつタイム
満足して寝るつばき。
と思ったら私が夕飯食べだすとまた鳴く
「ご相伴します」
おやつあげる・・・
もちろん、フードの量を調整して体重コントロールはしていますよ
まあ・・・つばきが幸せならいいか・・・
でもトレーニング法としてはちょっと間違っています。
マネしないでください。
さて、4月と言えば
狂犬病予防接種です
毎年説明していますが今年も真面目に説明します。
日本では1956年に犬での発症が見られてから現在にいたるまで国内での発生は抑えられています。
これはすごいことです。全世界の国・地域で狂犬病清浄国は11ヶ所しかありません。
全世界では60,000人近くの人が今も狂犬病で死んでいます。
そう、狂犬病は犬だけの病気ではなく、哺乳類なら発症する病気なんです。
当然、人も。
そして、発症したら死亡率100%なんです。治療法は基本的にありません。
狂犬病の犬に嚙まれたらすすぐに血清を注射するくらい。
それで助かるとは言い切れません。
日本では狂犬病予防法に基づき、犬の飼い主には飼い犬の
生涯に1回の登録と年に1回の予防接種が義務付けられています。
法律ですから罰則もあります。
登録、予防接種を受けなければ20万円以下の罰金となります。
うちの犬は外に出さないから大丈夫
日本で狂犬病出てないから注射する必要ない
だめです。
日本でも狂犬病の発生があった時代を知る方が少なくなってきましたが
狂犬病で苦しむ人、動物はとても悲惨です。
それを法規制をして、また飼い主さんがしっかり予防してくれた歴史があって
今の日本があります。
我々獣医師も4月5月は当番で狂犬病集合注射に出向きます。
とても大事な仕事だと思っています。
このブログを読んでいる飼い主さんはほとんどしっかり予防をされている方たちかと。
もし、周りに予防接種を受けさせていない飼い主さんがいたら
教えてあげてくださいね。
狂犬病はとても怖い病気でそして予防接種は法律で定められている飼い主の義務だと
あぁ・・・今回は狂犬病予防法以外の法律、条例の話をしようと準備していたのに・・・
結局狂犬病の話でお腹いっぱいですよね。
専門学校教員時代も必ず全学科の学生に狂犬病の授業はしていました。
過去の話ではなく今もいつまた日本で発生するかもしれない病気である、と
覚えていて欲しかったので。
さて5月の休診日です。
前半はゴールデンウィークで連休となりますが、
5月3,4日は午前中2時間のみ診察します。
トリミングはできません。
またゴールデンウィーク中のお預かりも締め切りました。
ご了承ください。
4月、5月の外来は狂犬病予防接種、フィラリア予防開始のための血液検査
などで混みあいます。
時間に余裕をもってお越しください。

待合室に新しい本も入っていますので、診察待ちの間にどうぞお読みください。
院長の個人的趣味の本なので、他では読めない分野だったりしますが・・・
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