こんにちは
鹿児島市にあるながよし動物病院です。
さて、昨日は休診日でした。
午前中、ドライブしてきました。
たどりついた先は広場。青空と竹林。
空気がおいしい~
ですが実はお仕事です。
狂犬病集合注射当番
3月末に犬の飼い主さんあてに保健所から狂犬病予防注射通知書が届いているかと。
毎年この時期のブログで狂犬病についての話はしていますので
今回は一言で。
狂犬病予防接種は犬の飼い主の義務です。
鹿児島市では今年度より市内の集合注射会場を減らしました。
市内のたくさんの動物病院で接種可能ですのでそちらでの接種をお勧めします。
室内でしっかり体重や体温、聴診など健康チェックを行い接種するほうが
衛生的でもあるし、ワンちゃんをしっかり診ることができます。
ただ、集合注射は近くに動物病院がない地域の方々には必要なのも事実。
今回3会場回りましたが、飼い主さまが高齢なところが多かったです。
なかなか動物病院に連れて行くのは大変かもですね。
集合注射は日時場所が決まっており、大雨でもなんとか濡れない場所で行ったりします。
昨日のような晴天でも暑すぎて待っているわんちゃんたちも大変になったりします。
そして、昨日は
春の(コッペ)パン祭りか!
ってくらいどの会場も柴さんと柴系Mixさんが多くてみんなかわいかった。
高齢な子や注射が怖くて腰がひけちゃう子などいろいろでしたが・・・。
また来年会いましょう。
さて今日はもう1つ話題を。
そろ そろ暑くなるとわんちゃんたちのサマーカットも始まります。
トリミングについて。
えー。そもそも犬の皮膚は・・・、だからシャンプーは・・・
って専門的な話は他の動物病院さんのブログなど見てください。
とても分かりやすく詳しく説明されています。
(他力本願)
私はその前後の話をしますね。
犬ってトリミングされるのどう思っているの?
美容院でシャンプーされるの、私は好きです。
プロにちょうどいい圧でちょうどいい温度のお湯で洗髪してもらうと
ついうとうとするくらい気持ちいいです。
だから犬たちだって気持ちいいに違いない?
いやー、それはどうだろう。
犬猫のものの見方は快か不快の2つです。
フードを食べる・・・だいたい快
遊ぶ・・・ほとんど快
散歩・・・快または不快
狂犬病予防接種・・・不快
などなど。
シャンプー、トリミングはどちらかというと不快かも。
もちろん水遊びが好きな犬種などもいますが。
車に乗る
動物病院に入る
飼い主と数時間別れる
シャンプーされる
カットされる。
ケージに入れられお迎えを待つ。
この一連の流れはどちらかというと不快ですよね。
しつけにおいて快の経験を増やしていろいろ教えていきますが、
だからといって全く不快(嫌がること)経験をさせないかというと
そうではありません。
少しの不快に耐性をつけることも必要になります。
その意味でトリミングは健康維持のために必要なことなので不快でも
やったほうがいいものです。
なので子犬の初めてのシャンプー、トリミングはなるだけ嫌な経験にならないよう
気を付けています。
シャンプーの水圧や温度、時間、濡らし方・・・
ドライヤーの当て方、音・・・
見知らぬ場所で初めて体験するシャンプーやドライヤーなどに
少しずつ慣らしていきます。
それでもそのワンちゃんによっては怖さで我慢していて、
ある程度成長した時点で嫌だ~と言い出すワンちゃんもいます。
これは自我がしっかりできていることなのでそれはOKなんですが、
この子はトリミングおとなしいから大丈夫、と思うのではなく
恐怖を我慢しているサインがないか観察することができる
トリマーさんや飼い主さんであってほしい、と思います。
うちでは子犬さんはどこを濡らされるのが嫌か、
どこを触るのが嫌か、音が苦手ではないか、
観察してもらうようにしています。
月に1回、数時間のトリミング、好きではないけれど、
でもこれ終わったらおいしいおやつ!遊んでもらえる!
などのご褒美で不快記憶を忘れられるワンちゃん多いです。
飼い主さんも自宅でシャンプーされる時はよくわんちゃん観察してあげてください。
ここを触ると逃げようとする、シャンプー何分まではおとなしくさせてくれる、
タオルドライはできるけどドライヤーは苦手、だけどこの熱さならできるなど
わんちゃんに合ったマニュアルを作ってください。
当然ですが、病院でのトリミングが終わったら疲れています。
帰ったら食欲、元気よく見てください。
特に老犬や心臓疾患のあるワンちゃんはトリミング前後に聴診で状態確認していますが、
自宅でもよくみてあげてください。
また、シャンプーした後皮膚から水分が出ていく量(TEWLといいます)を測定すると
3日たっても元の水分量に戻っていないというデータもあります。
当院ではシャンプー後は保湿剤を使用していますが乾燥肌のワンちゃんは
自宅での保湿も必要になることがあります。
皮膚を痒がっていないか赤くなっていないか観察してください。
それから目もよく見てあげてください。
シャンプーした後結膜が充血している、とか目が開かない、
と診察に来られることがあります
(当院でのトリミング後ではないのですが)
この場合、シャンプー剤が目に入って刺激になった、
とかドライヤーの風が直接目に当たって
刺激になったなどが考えられるのですが、
ワンちゃんによっては実はドライアイになっていた事に気づいていなくて
トリミングしたら結膜や角膜に刺激になった、ということも多いです。
目の大きい犬種、高齢犬はそこも気をつけてみてください。
少しでも負担にならないトリミングで高齢になってもお世話できるように頑張ります。
ブログでは詳しく説明できませんので、うちの子は何を気を付けたら、
と思った方は病院で直接質問してくださいね。
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さて、5月の休診日です。
前半ゴールデンウィークで休診が増えています。
5/2(木曜)は通常は休診ですが、今年は診察します。
ただしトリミングはできません。
4月5月は狂犬病予防接種やフィラリア症予防開始前の血液検査等で
外来が混雑しています
待合室には複数のワンちゃんがいることがありますので、クレートや
リードなどを使用してご自分のワンちゃんの安全を守ってください
6周年のお祝いに初代犬シズのロゴいりワインをいただきました。
もったいなくてまだ飲めていません。
ありがとうございます。
それではゴールデンウィークお休みの方もお仕事の方もちょっと息抜きしながら
楽しく過ごしましょう